2019年02月14日

神奈川県小型生コンクリート協同組合 技術交流会主催 第二回技術交流会講演会 参加報告

2019年2月5日(火)16:00〜開催 第二回技術交流会講演会が開催され、弊社 仲田がファシリテーターを務めました。

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【講演会概要】
講師:
(一財)日本建築総合試験所 製品認証センター 
工業標準部 東日本業務課 課長 山田 人司氏

内容:
1. JIS A 5308及びJIS Q 1011改正の要点
2. JIS Q 17025の対処ポイント
3. 平成30年度維持審査の状況
4. 質疑応答

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【内容詳細】

1. JIS A 5308及びJIS Q 1011改正の要点

改正案もとに要点の説明。今後の規格の解釈や動向により、改正内容や変更対応が異なることもあり得ると、改正・公布は2019年3月20日に予定されています。規格書をしっかり確認して下さい。6ヵ月間の経過措置期間が設けられます。

・変更届(変更申請)について
 移行期限内に変更が必要な部分を(各工場で異なります)「必須」or「任意」で説明。

・JIS A 5308レディーミクストコンクリートの改正について
 主な改正点は次の通りです。
 1. 「用語及び定義」の規定を追加
 2. レディーミクストコンクリートの種類及び区分の充実
   (主に普通コンクリート及び高強度コンクリート)
 3. 強度、スランプフロー及び塩化物に関する規定の見直し
 4. レディーミクストコンクリート配合計画書の記載内容の充実
 5. レディーミクストコンクリート納品書の記載内容の充実
 6. スラグ骨材JISとの整合性
 7. 骨材塩化物含有量試験の見直し
 8. 環境負荷の低減や資源の有効活用を推進
 9. その他

・JIS Q 1011レディーミクストコンクリート分野別認証指針の改正について
 主な改正点は次の通りです。
 1. JIS A 5308の改正内容に準じて変更
 2. 認証審査での実状を踏まえた変更
 3. 工程の管理:細骨材の粗粒率の測定頻度
   1回以上/日 → 1回以上/週に変更
 4. 材料の計量において、AE剤(空気量調整剤)を使用する場合で、
   累加計量する場合の計量方法と検査方法を明確にした
 5. 検査設備のうち、供試体用型枠について「供試体用成形器具」とし、
   「繰返し使用する型枠」の場合の検査頻度を定めた。


2. JIS Q 17025の対処ポイント

JIS Q 17025:2018への移行期限は2020年11月30日として、当該改正JISへの適正な移行を確実にするために、2020年3月31日までに品質管理体制をJIS Q 17025:2018に対応させ、社内規格の変更が生じる場合は、認証機関への「申請書・添付書類変更届」を提出して下さい。

・移行期限について
 JIS Q 17025:2018(ISO/IEC17025:2017)への適合性確認は以下の要領
 <2020年11月30日までに製品試験を実施する場合>
 認証取得工場の移行対応状況に応じて、JIS Q 17025:2005又はJIS Q 17025:2018のいずれかで適合性を確認致します。
 <2020年12月 1日以降に製品試験を実施する場合>
 JIS Q 17025:2018で適合性を確認致します。不適合が確認された場合、是正が確認されるまで製品試験が実施できない場合があります。

・JIS Q 17025(ISO/IEC17025)の改定理由
 ISO/IEC 17025:2017(2017.11.30改定)
 JIS Q 17025:2018(2018.7.20改定)
  ○引用規格が現存していない、最新ではない
  ○用語の定義が古い
  ○ISO9001:2015との整合性
  ○規範的要求事項を可能な限り廃止
   →細かなルールはラボ独自で作成(リスクに基づく考え方)
  ○注釈を可能な限り削除
   →要求事項へ格上げや削除を検討

3. 平成30年度維持審査の状況

全国で50〜60件 内、関東10件程度
認証取消し理由として、品質記録が適切に維持管理されておらず、JISで定められた品質を満たさずにJISマークを付して継続的に出荷していたため。

・立入検査の指摘事項
 @製品や原材料の管理・品質
  実地試験において、スランプが不合格、出荷実績表と製品検査台帳で試験体の採取日が一致しない等。
 A製造工程や設備の管理
  配合計画書の不備、年次点検が実施されていない等
 B教育訓練や組織的運営
  教育計画の不備、苦情処理が規定の処理通り実施されていない等

〜JISマーク表示制度〜 信頼性回復のための取組み
近年の重大なJIS違反があり、JISマークとしての信頼回復のため、不適合事例及び品質管理のポイントを説明して頂きました。(2018年標準化と品質管理地区大会資料抜粋)



JIS A 5308及びJIS Q 1011の他規格との整合性を含めた細かな改正が多数あり、自社工場に対して「必須」or「任意」なのかを確認し、改正の準備をしていくことが重要だと思いました。
※JIS A 5308改正説明会の質問票の回答を受け、対応が変わるものもあるかもしれない。不明慮な点は放置せず、遠慮なく認証機関に訪ねて対処実施すべきだと思いました。

具体的で大変解りやすくまとめていただき、ご講演いただいた山田様にはこの場をもって厚く御礼申し上げます。
受講者の方々からもご好評の言葉をいただきました。

その後の懇談会では、今年度のコンクリート技士 主任技士に合格された方々の発表と記念品の授与、来年度の幹事の指名など、大変盛り上がりました。


新東産業株式会社 営業部 加藤郷典



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2016年11月14日

東日本セメント製品工業組合 東生会創立30周年記念事業及び後期研修会 報告

今回は東生会 会長 田中友和氏(株式会社弓削コンクリート工業所)よりご寄稿いただきました。

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平成28年10月28日、29日の両日、東日本セメント製品工業組合 東生会創立30周年記念事業および後期研修会を開催しました。
メインの研修内容は長崎県軍艦島世界遺産見学と勉強会。研修参加者は10社12名でした。

28日は長崎県軍艦島“世界文化遺産”見学です。
長崎の世界文化遺産は、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成遺産です。軍艦島は、日本の近代化を支えた石炭産業の歴史を伝えています。コンクリート業界に携わる人にとっては、日本初の鉄筋コンクリート造の集合住宅に興味深々です。
事前に羽田空港にて、新東産業(株)仲田氏より軍艦島に関する説明があり、軍艦島内部のコンクリート構造物の劣化状況、剥離、鉄筋のさび、塩化物イオン量、コアによるコンクリート強度などの充実した資料に参加者一同ビックリしました。

見所は
・塩害劣化(年代別)
  30号棟:日本初の鉄筋コンクリート構造物
  16〜19号棟:日給社宅
  65号棟:9F建て317戸(総床面積16,895m2)、戦時中の構築
・護岸:長崎特有の赤土と石灰を凝固材としてが石を積む(石垣構造)
・この時代の建設に当たっての施工方法(想像??)
との内容で、気持ちは益々高揚、期待に満ちて出発しました。

長崎に到着すると天候は雨模様で、上陸が危ぶまれました。(雨男は誰??)
ともあれ軍艦島へのクルージング船は決行。出航時、港は穏やかな波でしたが・・・・

・・・・海上は荒れていて波が高く船酔いとの戦いになりました。
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記念撮影!
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船酔いと上陸できずの脱力感・・・

船(ブラックダイヤモンド号)は軍艦島へは近づきましたが上陸はできませんでした。残念!!
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右から2棟目が日本初の鉄筋コンクリート造 集合住宅(30号棟)
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左:65号棟、中央:16〜17号棟
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劣化状況と護岸


帰りの船上で、スタッフより 

途中寄港した高島も炭鉱(同三菱社)であるが、軍艦島の当時のトップ(三菱社)の資質が大きく影響して発展を遂げており、高島とは大きく異なったということ。(いつの世も同じ…)
グラバー氏から伝承されたビール製法による日本初のビール生産(キリンビールの発祥)も岩崎弥太郎氏が関与している。また、造船も三菱社により発展。長崎は三菱一色である・・・

といった説明を船上から長崎港を見ながら受けました。
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中央奥に明治時代のドッグ(世界文化遺産に指定)
木造である。写真では?


夜は残念会として懇親会を開催し、長崎港を一望する露天風呂(夜景も素晴らしい)と名物卓袱料理を囲みながら参加者の親睦を深めました。
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宿泊(紅葉亭)からの眺望
造船所のドッグ(イージス艦、LNGタンク船)
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素晴らしい旅館:紅葉亭にて



29日は長崎市内観光。
平和公園見学では被爆直下にあった刑務所の基礎コンクリートが残存し、数千℃に及ぶ熱射に劣化した状況、鉄筋が表面に露出していて戦前のコンクリート内部などを参加者一同、じっくりとを観察しました。
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平和記念公園
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刑務所跡地:コンクリート基礎跡(爆心地)
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爆心地の刑務所の壁(数千℃の温度の影響を受けた)


原爆資料館 出島の見学。
昼食は中華街で、かた焼きソバなどいただきました。
記念事業の行程は弾丸でしたが2日間有意義な時間を過ごしました。

創立30周年記念事業は、新東産業株式会社様の技術的なご支援により深い技術研修・記念事業となりました。今後とも技術的指、ご協力をお願いするとともに、厚く御礼を申し上げます。
最後になりますが、参加して頂いた皆様にも厚く御礼申し上げます。

リベンジ!! 軍艦島・・・


東生会 会長 田中友和 株式会社弓削コンクリート工業所



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2016年10月27日

KLN会 サッポロビール工場千葉工場&SIRASE5002見学ツアー

2016年10月2日(日)、千葉は船橋市にあるサッポロビール工場へ。
当日は、天気にも恵まれ、絶好のツアー日和でした
JR船橋駅に10:00に集合。無料シャトルバスに乗り、20分程で工場に到着し、早速SHIRASE見学会スタート!

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SHIRASEは、元文部科学省の三代目南極観測船で、現在の気象観測船です。
昭和時代に建造された自衛艦としては最も大きかったというだけあって、すごい迫力!
SHIRASEは“破氷艦”であることから、幅のある艦体が特徴。オレンジ色がとても印象的な外観でした。
艦体後部には、ヘリコプター2基が格納できるスペースも!

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赤道祭(赤道を越えるときにお祝いする会)が行われる際には、
ここでBBQなどもしたとのこと
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長〜〜い海上生活で行われる唯一の娯楽だったことでしょう。
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操縦室もとても広く、赤いイスは船長席


氷海を航行するSHIRASEは、通常装備されている横揺れ抑制のフィンが装備されていないため、通常の艦船に比べて揺れが激しくなるという欠点があったそうです。平成13年12月23日、暴風圏航海中に記録した揺れは、今でも海上自衛隊の動揺記録として残っていました!

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SHIRASEは1983年まで、計25回もの南極観測の輸送支援を実施。南極圏には氷厚1.5m以上の氷もあり、その際に行う“破氷”(一旦船を200〜300m後退させて、最大馬力で前進し氷を破壊し前進する)、いわゆる“チャージング”は、36,650回に及んだとのこと!
1時間程の艦内見学もあっという間に終わり、記念にSHIRASEをバックに記念撮影

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続いて、サッポロビール工場見学ツアーへ。

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昨今工場見学ブームもあってか、サッポロビール工場ツアーもたくさんの人で賑わっておりました。
サッポロビールの歴史から、原料について、製造工程、発酵、パッケージング作業などなど、私たちの食卓に届くまでに様々な過程があることを学びました。
工場見学ツアーの最後は試飲♪小グラス1杯くらいかと思ったら、350ml程度入るグラス2杯分試飲ができるということ!!サッポロビール工場オリジナルつまみもついており、とても満足する内容でした。やっぱり、ビール工場で飲むビールは格別、とてもおいしかったです!

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見学終了後、施設内に併設されているサッポロボール千葉ビール園へ。ジンギスカンなどBBQ食べ飲み放題昼食へ〜。サッポロビールによく合うジンギスカン料理を頂きながら、午前中見学したSHIRASEをバックに!こちらも大変満足しました。

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サッポロボール千葉工場、とってもおすすめです♪




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2016年05月20日

KLN会活動報告(工場見学会/房総の春散策)

2016年度の最初の活動報告です。

最初の目的地は、有限会社栗山ブロック工業所(千葉県山武郡横芝光町)の工場見学。
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有限会社栗山ブロック工業所は、空洞コンクリートブロック(JIS A 5406)を製造している工場です。昨年11月に第二工場を建設・完成し、生産性の効率化を図るとともに騒音・振動を始めとする環境対策にも力を入れています。

人手に頼ることなく1日何千個ものブロックを自動で造る様子は圧巻です。搬送ベルコン兼用の骨材計量機は製造ラインをコンパクトにまとめており、本設備の工夫がうかがえます。水量管理が把握できる水分計をはじめ最新の管理設備を装備しています。
材料を型枠に投入、転圧、脱型と次から次へとブロックが養生棚に積まれていき、一次養生(蒸気促進養生)に運ばれ、温度コントロール装置で管理された蒸気養生を行い、再びラインに移動。ライン上を移動し、表示(製品名・製造日・工場名・JISマーク)が自動印字され、自動作業で梱包されます。
ここからは人間が運転するフォークリフトによりストックヤードに置かれ、二次養生(14日間)を経て、出荷となります。
品種によっては(景観性を有すもの)、割裂する製品があり、その破材は未だ有効利用できるほどのコンクリート資材。廃棄するのはもったいない!との声が・・・
圧巻は、栗山社長の配慮で女子専用の化粧室が設置されている。流石です
生コンの製造とは異なる工程に感嘆。昼食の時間も忘れるほど熱心に工場内を見学しました。
この日オブザーバーで参加いただいたヤマセ生コン社 高橋技術部長は、楽しみにしていた昼食会には時間オーバーで帰社されることに・・・。残念!
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昼食は九十九里の海産物を堪能。焼き蛤、カツオの塊上げ、なめろう(鰺の刺身)。
蛤の取り方については“びっくりポン”! あさり取り(潮干狩り)のように熊手で砂を掘って採取と想像していたのですが、砂の上から足で押さえつけるようにすると蛤が飛び出してくりとのこと。不思議です。
次に九十九里に沿って、今回の宿泊先、勝浦 三日月温泉へ。鮑・伊勢海老の特選料理付き夕宴と温泉を堪能、夜遅くまでおしゃべりは尽きなかったそうです。
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翌朝は有名な勝浦朝市を散策し、特別天然記念物 鯛ノ裏遊覧へ。春の房総も満喫した会となりました。
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栗山ブロック工業所の皆様、伊藤社長様、大変お世話になりました。
“ありがとうございます”の感謝の言葉でKLN会の報告とさせていただきます。

仲田 昌弘



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2015年10月27日

トンネル工事見学報告!

県央小型生コン協会 二世会(若手の会)が計画した「新東名高速道路 羽根トンネル工事現場見学会」(10/20開催)に参加し、大型の土木工事を目の当たりにしてきました。

■新東名高速道路 羽根トンネルの概要
総延長3,000m(NATM工法トンネル) 上り2,901m、下り2,876m
平成32年開通予定
※通常は上下線同時に工事を進めるのが常道だが、事前の調査でトンネル区間の途中に丹沢歴層なる地層が存在し、この歴層に向かって水が集まり、水脈となっていることが判明している。
このため、この区間の作業については状況を見極めながら進めざるを得ない難関克服がある。
上り線のこの区間をクリアして対策を講じ、下り線に取りかかる計画。従って工期も通常より長くなる。
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鹿島建設株式会社 秀野所長より説明をいただき、いよいよ、工事事務所脇にある西側坑口からの見学スタート!

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掘削機(約1億円/台)


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マルチ作業車の先端部
トンネル坑口の上に安全祈願のお守りがあるが、写真では小さくて見えない・・・


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吹付けコンクリート用プラント


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東側坑口風景


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大きな防音扉(24時間工事のため外部への騒音防止のため設置)


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掘削したずりを運搬するベルトコンベア


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インバート型枠制作
インバートコンクリート打設用ブリッジ、型枠制作風景
翌日からコンクリート打設ということで、コンクリート工事が見れず残念!


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掘削ドリル


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吹付けコンクリート打設風景
33N/mm2の吹付けコンクリート(スランプ12cm)を打設。
湿式工法、約20~30cm厚で吹付ける。


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掘削機


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大きなずりをクラッシャーで砕き、ベルトコンベアーで掘削したずりを搬送


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ずり搬送ベルコン


切羽・掘削工事の先端(約850m)まで案内していただき、ダイナミックなトンネル工事を実体験しました。
見学終了後に熱心な質疑応答、耐震対策や緊急時の安全対策についても説明をいただき大変勉強になりました。
歴層を推進する難関工区がある羽根トンネル、無事に完成することを思いつつ現場を後にしました。
厚木に戻り、その後はおいしい肴とお酒で懇親会。参加された皆さまお疲れさまでした!
最後になりましたが、お忙しい中、丁寧なご案内をいただきました鹿島建設株式会社 秀野所長へ厚く御礼申し上げます。

新東産業株式会社 加藤 郷典





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2015年08月20日

境川クリーンアップ作戦に参加

新入社員の登竜門?
毎年猛暑の最中のボランティア活動 “境川クリーンナップ作戦:川清掃”に参加しました。
相模原市と町田市の市境を流れる境川の上流「下馬の橋」から下流「高木橋」までの約19kmにわたり、各地区10会場を拠点として2,500名のボランティアが清掃作業を行うという活動です。
このところ連日連夜の猛暑、ややバテ気味の体調で無事ミッションをこなせるか不安でしたふらふら

集合は朝8時、忠生会場(ひかりの子保育園)。
空は雲一つないピーカン晴れ晴れ晴れ、すでに気温は30℃に達しているのではexclamation×2 

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(開会式風景)


お年寄りから子供までが参加する「世代を超えて共同作業」をすることで、「地域との絆を深める」ことを目的とする活動であるとの大会宣言、清掃作業の注意事項どの説明を受け、300人を越える参加者とクリーンアップ作戦が開始されました。

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(愛知金物建材社さんのメンバーと)
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(川の中は、爽やか?)
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(まだ新しい自転車も!)


35℃を越える猛暑ではありましたが、川の水は冷たく、予想していた厳しい作業ではなく、心地よく清掃することができました。町田に在住する一人として社会に貢献できた達成感を味わうとともに、ご褒美の冷たい飲み物とソーセージが最高でした。

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(お疲れ様!閉会式の様子 参加者全員※この写真では一部です で記念写真)



新東産業株式会社 営業 加藤郷典




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2015年07月24日

KLN会暑気払い

7月12日、天気は快晴、もう夏なんだなと感じさせる日曜日。
KLN会では、昨年行い好評だったパターンランゲージのワークショップを行いました。
テーマは”認知症と共により良く生きるためのヒント”。対話型のワークショップです。
討論の中、今を楽しむという課題の中で印象に残ったのが、”某若手人気歌手のコンサートへ”
その人の歌が聞いてみたかったから、まずとにかく申し込んでみたという体験談。

一緒に行く人がいるかしら?
若い人ばかりかも・・・
同行者に迷惑をかけないかしら?
行く時間は・・・?
などなど、躊躇する理由は沢山あります。
そうこうしているうちに、あっという間に時が過ぎ、実現出来ない事が往々にありがちです。
本心から”なにかやりたい”と感じたこと、”興味をもったものはとにかくまず行動してみる”ことは、人生をより豊かにし、様々なチャンスや発見に恵まれることなのかもしれません。

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ワークショップの後は、暑気払いを兼ねた食事会。
今回は赤坂浅田 加賀料理のお店です。
北陸新幹線が開通し、北陸が注目されていますので、まさに旬!
メンバーの中には早速、北陸新幹線での旅行を計画されている方もいらっしゃいました。

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お食事が進む中、このように前向きな女性経営者が集まる機会を活かし、経営にプラスになるアイデアを出し合いましょうと会長さまより提案があり、女性ならではのアイデアや、意外なサービスの情報など闊達な意見交換がされました。
実現となると、金銭面や環境等で難しい面もありますが、まず、とにかくいろいろなものに目を向け、行動に移してみると今後のビジネスチャンスに繋がるかもしれません。
こういった意見交換も、日常とは異なる空間に集まって楽しい時間を過ごす会の利点でしょうか。

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次回は山菜狩りへと意見がまとまり、リフレッシュ兼、面白い情報、サービス、商品や新しい視点の発見なども期待したいと思います。

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肥後優子


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2015年03月13日

平成27年度 KLN総会

2015年2月22日(日)KLN総会を開催しました。
残念ながら全員参加とはいきませんでしたが、今回は今年1年間のKLN会活動計画や基本方針・役員を決める重要な総会だったため、久々に大勢のメンバーが集まり活気あふれる会になりました。

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本年度の活動は”気づきのワークショップ”。メンバー間の工場見学による「互いにヒントになるような相互啓発」を目指します。(心身ともにリセットを図れるような旅行、温泉といったお楽しみ要素も!)
予定としては、女性社長が再建した、斬新な経営で話題を呼んでいる産業廃棄物処理会社への工場視察など、今後の経営のヒントになりそうな計画が盛りだくさん!

懇親会では、最近のコンクリート業界の状況や、各社で取り入れられそうなメリットのある情報をお互いにアドバイスし合い、話はつきませんでした。

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今回の開催場所は、赤坂にもこんなところがあったのかと思うような、閑静な大使館が集まる一角にある老舗の日本の洋食屋さんでした。お部屋も日本情緒たっぷりで、窓から小さな滝と池には大きな金魚が泳ぎ、外国のお客様が喜びそうな素敵な空間でした。
食事も美味しく、小分けにされたお弁当の中に海老フライやクリームコロッケ、ビフテキ丼等々など、家庭的なメニューなのに微妙に素人とは違い、さすがプロのお味でした。

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KLN会では、今年度も楽しく計画に実のある、行って良かったと思えるような会を目指し、事務局共々頑張りますので、よろしくお願いいたします。

かわいい女性会員を募集しています!お気軽に事務局へお問い合わせください。かわいい

事務局 肥後優子

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2015年02月27日

建築材料アドバイザー認証セミナー参加報告

平成27年2月1日(日)東京セメント建材協同組合が主催する「建築材料アドバイザー・認証セミナー」に若手社員4名が参加し、「建築材料アドバイザー・生コンクリート編」の認証資格に挑戦しましたexclamation×2

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冒頭、東京セメント建材協同組合 理事長 村越義男氏より、開会の挨拶及び本セミナーの説明がありました。

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「建築材料アドバイザー」認証資格の趣意は以下の通りです。
東京セメント建材協同組合は、明治45年に東京石灰問屋組合として組織化され、大正8年2月に重要物産同業組合法により東京壁材料商同業組合として認可発足されました。
発足当時から高度経済成長期までは、自ら原料をもとに材料を作り出すことから始まるのが“当然の仕事”の時代でした。従って、当時の建材店の従業員や各職人さんたちは、使用目的に合った材料の構成・割合等々の知識が必要不可欠で分かりきっていました。

しかし、近年の建材店取扱い商品は原材料だけでなく、様々なニーズに応じた高機能なプレミックス商品が主流になってきています。大切なお客様に適切な材料の提供と使用上のワンポイント・アドバイス等ができるサービスが不可欠となってきたと痛感している現況です。
このような背景から、大型ホームセンターへの顧客流出の抑制対策、付加価値の創造をも目的とし、組合員全体のスキルアップ、モチベーション向上を目指して「建築材料アドバイザー」称する認証資格を制定するに至りました。

今回は、「建築材料アドバイザー・生コンクリート編」
1.建材店が知っておくべき生コンクリートの知識
2.生コンクリートに関する書類
3.生コンクリートの具体的発注業務
4.建材店が知っているとアドバイスができるプチ知識
5.信頼される建築材料販売業者になるために
が内容です。

午前9時より、年末に配布されたテキストをもとに講義が行われました。

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講師の面々


昼休みをとり午後から認証資格試験に臨みました。

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プレッシャーで心臓はバクバクでしたが、手応えは十分でした手(チョキ)
久しぶりの満足感、疲れましたが爽快でした。 


新東産業株式会社 営業部 横田俊彦



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2014年12月12日

KLN(きらり・レディ・ネットワーク)忘年会

12月7日、冬の到来を感じさせる肌寒い晴れた日曜日、KLN会で今年最後を締めくくる忘年会を行いました。
年末の忙しい時期と重なり参加できない方も多く残念でしたが、美味しいお酒とお鍋をつつきながら楽しい一時を過ごしました。
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今回は京都で人気の京料理にチャレンジ!
安部総理も来店したという赤坂店は、質素な店構えで見逃してしまいそうですが、店内は雅な作りで京情緒あふれる雰囲気でした。
お料理はしゃぶしゃぶメインの鍋料理。もてなす店員の女の子も着物が似合ってとても可愛く、雰囲気が良かったです。
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忘年会ということもあり、お酒もいつもよりすすみわーい(嬉しい顔)人気の銘柄のお酒に(獺祭、ひれ酒と・・・)皆でチャレンジし、ことのほかの美味しさに感動!!
機会があれば(話のネタにもなりますし)、いろいろな銘柄や料理にマッチしたお酒に挑戦したいですね。
話もはずみ、この会では来年はこうしたい、こんなことをしてみたいといった意見が次々と挙げられ、来年の活動に向けて期待がふくらみます。

2014年を振り返り、KLN会として様々なセミナーや勉強会、懇親会等を開催してきましたが、会員の皆さんをはじめ、講師の方々のご協力があり、無事、一年を終えることができました。有難うございました。
事務局として反省する点も多々ありますが、来年の活動に活かしていきたいと思います。

新東産業株式会社 肥後優子


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2014年10月27日

東京・長野県合同技術見学会レポート -その2-

平成26年9月23日〜24日に開催された東京コンクリート診断士会、長野県コンクリート診断士会、静岡県コンクリート診断士会合同技術見学会レポート その2です。

浅間温泉 宿泊 → 懇親会(盛り上がりました!!!)→ 翌日8時30分に浅間温泉を出発。

【見学スケジュール】
・三才山トンネル有料道路に架かる鹿教湯大橋
   塩害・凍害・繰返荷重による疲労劣化による複合劣化
・平三水橋
   ASR・塩害・凍害による複合劣化
・松代大本営地下壕
   第二次世界大戦終戦間際の地下大本営の建設地下壕

20分程で最初の見学地に到着。長野道路公社 三才山トンネル有料道路管理事務所の方々のお出迎えを受け、現場へと向かいました。
三才山トンネル有料道路の施設は昭和51年度完成し、供用開始から40年経過しています。管理区間L=8546.5mの間に橋梁15ケ所、トンネル2ケヶ所のコンクリート土木構造物があります。(pdf参照)
開通当初に比べ、大型車輌の交通量増加や凍結防止の塩化カルシウムの散布等から劣化が進む厳しい環境にあり、これらの整備を優先して対応しなければならない状況にあります。
管理事務所では、修繕工事に当って以下を検討しました。
 1.対策工事の「基本方針」
    ・通行規制を最小限
    ・竣工後の日常(目視)点検が可能
 2.修繕工法の概要
    ・床板補強工法の検討(鋼板接着、炭素繊維補強、下面増厚等)
     その結果として、次の工法を採択しました。
    ・床板上面
     脆弱部をウォータージェットで除去後、鉄筋の腐食状況により追加鉄筋を配し、
     床板打設、橋面防水及びアスファルトを舗設
    ・床板下面
     樹脂注入を併用して疲労耐久性とせん断抵抗性を有し、目視点検が容易な
     ポリマーモルタル吹付(スーパーホゼン工法:NETIS CG-110038-A)により
     下面巻厚を行う

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劣化診断説明
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床板上面アスファルト上の変状及び縁石劣化
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床板上面劣化状況
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コンクリート床板劣化
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床板下面補修工法


交通量の激しい橋梁の現場の中、止め処ない質問の嵐に見学時間はあっという間にオーバー。ご説明いただいた公社の方々にお礼を述べ、早々に次の見学地に向いました。

三才山トンネル有料道路を後にバスで1時間半ほど、次の目的地の平三水橋梁に到着。
平三水橋梁は、犀川に架かる橋の一つで、塩害とASRによる劣化が進行しつつあります。劣化、変状の様子を目視観察、分析、議論しながらの見学となりました。

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平三水橋梁、塩害・ASR・凍害の変状
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橋台ASR変状
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PC箱桁凍害
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橋台劣化


ランチはご当地長野の蕎麦定食。ボリュームたっぷり!そしてさすが長野の蕎麦!美味でした。(バスの道中、蕎麦畑が随所に見えました。)

そして最後の見学地、松代大本営地下壕へ。
松代大本営跡は、第二次世界大戦末期に旧軍部が松代周辺に国家中枢機能移転を極秘に計画(海岸から近く広い関東平野の端にある東京は防衛機能が弱いとされ、本土決戦を想定して移転計画が進められていました。)、1944年(昭和19年)7月に閣議決定され11月から地下壕掘削工事がスタート。
1945年(昭和20年)4月から工事は本格化され、半地下式コンクリート庁舎(現松代地震観測所庁舎)の建設、須坂や小布施には通信施設、善白鉄道の隧道利用等広域な施設の建設にとりかかりましたが、8月には終戦となり工事は予定の75%で中止となりました。
地下坑道の総延長距離は10kmに及び、象山、舞鶴山、皆神山の3ケ所には、政府、放送施設、通信施設、天皇皇后御在所や宮内省として予定された建物が残っています。

現在は優れた地震観測環境と最新の観測機器を有した世界でも有数な地震観測施設となっています。
松代付近の直径10kmの円周上に6地点、ほぼ中心に2地点の地震計を配置し、合計8地点の信号は松代地震観測所に集められ、電子計算機で処理されます。これによって1地点では観測が困難であった微弱な地震波の検出、震源の決定や全地球的地震の監視と精密な地殻変動、地下核実験探知等々、地下に向けたレーダーのアンテナとなっています。
所長の説明を受け坑道内を見学。わくわくしながら戦時中の材料不足の最中、どんなコンクリート構造物を構築したのか想像をめぐらし視察。
・・・ところが施設内は新たなコンクリートでリニューアルされて面影もなく、資料のような大坑道の光景は一般開放されておらず見ることができませんでした。


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大本営地下壕
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坑道内
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坑道内地震計



以上、滞りなく見学会は終了し、JR篠ノ井駅にて長野診断士会の面々と別れ、一路東京へ帰途となりました。


日本 東京コンクリート診断士会員 仲田昌弘



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2014年10月10日

第4回 KLN(きらり・レディ・ネットワーク)セミナー報告

さわやかな秋晴れの9月28日(日)、弊社会議室にて南極観測隊についてのお話を伺いました。
講師は第56次南極地域観測隊として4年前に実際に南極へ行かれた大平 正さんと、今回観測隊に初参加される三津山 和朗さんです。
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お2人ともボランティアで地元の小・中学生に南極について講話をされたり、塾の講師をしていた経歴をお持ちなので、とても分かりやすく丁寧にお話しいただきました。

観測隊は少人数の閉ざされた世界のため、自分の仕事はもちろん、その他の仕事も知識として得て、突発時に何でも対応できることが必須となってくるそうです。
小さなトラブルが死につながる極限の世界にいるというプレッシャーからでしょうか、お互いを思いやり、カバーしあえるようになり、隊の雰囲気が良くなるようで、楽しそうな宴会風景の写真がたくさんみうけられました。
この状況と同じことを中小企業にも当てはめ、活用することができるかと思います。
限られた人数の中で自身の仕事を深く理解し、その他の業務等にも幅広く対処が出来るように意識向上の改革ができるようになれば、会社の活性化に繋がり、社内の結束も強まるでしょう。

南極観測隊になるには、企業推薦、一般公募、研究者の中から選抜されるそうです。
選ばれた後も様々な心と身体の詳細な健康診断が行われ、野外での実地訓練などを経て現地へと出発するそうです。
基地の内外部、作業車や器具、楽しそうな食事風景、オーロラの写真・・・。たくさんの画像や資料を見せていただきながらお話が進んでいきます。
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南極といえばタロジロ君で有名な南極物語という映画を思い出しますが、今は移動手段に車があるので犬は連れていっていないそうです。(昔犬そり)
メールやインターネット、電話も普通にできお風呂も毎日入れる環境とのこと。
なんとトイレはウォシュレット!
オゾンホールは日本の観測隊が発見したそうなんですよ。すごいですね!
戦争で負けたおかげで接岸不可能の場所でベストな位置に基地をもうける事が出来なかった昭和基地ですが、なぜかオーロラが他の場所よりよく観測できるそうです。
また、南極では生活妨害電波の影響が無いので天気予報がとてもよく的中するそうです。


盛りだくさんのお話しと参加者からの質問であっという間にお昼に!
場所を溜池山王の中華料理店へ移して食事をしながら引き続き歓談しました。
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定番の円卓テーブルをくるくる廻しながら次々出る質問に、真面目な話から、いそうでいない南極の熊、観測期間中の準備としてまとめ買いをするため、ヘビースモーカーが1年間にどれくらいたばこにお金を掛けているかが分かる・・・など冗談を交えたくだけた話まで、盛り上がっている間にランチタイムも終盤へ。

講師のお2人は11月25日に出発され、1年4ヶ月ほど日本を離れるそうです。
帰国された際はぜひ報告会で再会しましょうと約束し、楽しい時間のお礼と激励の握手をかわしつつ解散しました。
ぜひ、報告会の開催をお楽しみに!

新東産業株式会社 肥後 優子



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2014年09月29日

東京・長野県合同技術見学会レポート -その1-

平成26年9月23日〜24日、東京コンクリート診断士会、長野県コンクリート診断士会、静岡県コンクリート診断士会合同で技術見学会が開催された。

【見学セミナー概要】
1.山梨県リニア見学センター
2.茅野高架橋 … 塩害・凍害による複合劣化
3.牛伏川のフランス式階段工(防災遺産) … 明治時代の石積砂防工事
 浅間温泉宿泊(懇親会)
4.南角大橋 … 塩害・凍害による複合劣化
5.平三水橋 … ASR・塩害・凍害による複合劣化
6.松代大本営地下壕 … 第二次世界大戦終戦間際の地下大本営の建設地下壕

43名が参加、明治17年に着工した牛伏川の砂防工事(石積工)から平成50年開通目標のリニアの最先端技術、約100年に及ぶ技術の見学セミナーだった。


23日AM8:30出発。天気は快晴、絶好の見学日和晴れ
しかし、稲城長沼付近で事故が発生し通過に約2時間かかり、リニア見学センターに50分遅れの到着となったが、長野県、静岡県の両診断士会の参加者と無事合流することができた。
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時速500km/hの実験線の試験走行の見学。実際に試乗することはできなかったが、リニアシアターにて映像を見ながら500km/hの感覚を体感!早い、静か、等々・・・驚きの連続だった。ミニリニアで磁気浮上走行体験!!

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茅野高架橋:凍結防止剤の散布による塩害と凍害の複合劣化である。現在、補修及び補強の計画中である。
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塩害・凍害表層剥離、鉄筋腐食
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塩害・凍害鉄筋腐食
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耐震補強コン浮き


牛伏川階段工:近代土木遺産として国内二例目の国指定重要文化財、フランス式階段工(階段流路)。
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標高800m〜1600mに至り、水系の幾多の谷をまたぎ東京ドーム21個分に匹敵する面積の治山治水事業で、大正7年の階段工竣工までに延々32年の年月に渡って続けられ、その後の歳月を経て現在のような美しい緑の谷合になった。
階段工を喉元とする背後の谷は、300年前の元禄の頃から記録に残るだけでも15指を超える土砂災害を里に与え続け、300km下流の新潟港を埋めたのは牛伏川の氾濫がその元凶とさえ言われている。
政府は明治18年からこの水系の治山・治水事業に取り掛かるが、従来技術では落差を緩衝しつつ最大流量時の勢いを支えること、堰堤下の河川洗掘を止めることは不可能であり、そのものの崩壊を招くことが危惧された。このような背景において、内務省土木局がアルプスの砂防先進国フランスの砂防技術「フランス式階段工/階段流路」を導入するに至った由来である。

地元ボランティア(牛伏鉢伏友の会)の方から説明を拝聴しながら小一時間ほど見学。大変な土木工事に感服!!
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この後、浅間温泉にて温泉と美味しい料理をいただきながらの懇親会。
4.以降の工程は、次回ご報告します。好うご期待!

日本・東京コンクリート診断士会員 仲田昌弘



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2014年08月28日

境川クリーンアップ作戦に参加しました!

昨年も参加した“川掃除のボランティア”。
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鯉が多く生息している境川

相模原市と町田市の間を流れる境川を掃除することで、

「対岸に住みながら話したことがなかった人と交友したり、環境を考えたり、町がキレイになる喜びを感じる。」


を目指した環境プロジェクトです。(境川クリーンアップ作戦PDF)

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2001年にスタートした当初は700mの範囲、清掃参加人数も200人でした。2014年の今年は、全長約19000mの区間、老若男女約2600人が参加しました。ゴミの回収量は、2010年をピークに約6.2tから2013年は約3.5tに減少しています。清掃効果は、マナーにも繋がっているのでしょう。

当日は朝からピーカン!!晴れ 加えて前日の隅田川花火鑑賞の疲れもあってしんどい!ふらふら
集合時間はAM7:30。開会式(代表者挨拶、注意事項など案内)の後、道具を手にしていざ清掃活動スタート!
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開会式の様子
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愛知金物建材株式会社 杉浦社長(忠生会場B班隊長)


中学生、高校生、大学生を指導しながら(←社会人としての役割)活動しました。
・・・ともあれ、2時間30分頑張りました。
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新東産業株式会社 川添直人




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2014年04月04日

東日本セメント製品工業組合 東生会主催「見学会」参加報告

平成26年3月25日(火)東日本セメント製品工業組合 東生会主催による「見学会 セメント工場」が開催されました。
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見学先は(株)デイ・シイ・川崎工場(旧アサノセメント川崎工場)です。
京浜工業地区の礎を築いた工場で1917年創業、まもなく100周年を迎えます。
24時間操業、従業員90名、(夜間は5〜6名)で工場を操業。小人数で操業できる秘密は集中オペレーションシステムの賜物であり、その設備は壁面一杯にモニターが映し出され、受入から調合、製造、出荷まで一括管理されています。工場自体は古いですが、最新の制御システムが導入されています。

生産を休止するのは8月のお盆と正月。その期間1か月間を工場の大きなメンテナンスに充てます。それでも、新しい設備と古い設備が混在しているため、小さな補修や修理は毎日どこかで行われています。以前は社員数も3倍以上で社内工務部での自社管理でしたが、現在は外注業者に委託しています。

川崎工場の得意とする製品は、高炉水砕スラグを使用した特殊セメントです。隣接するJFE社が背景にあります。
スラグには、急冷して製造する水砕スラグと徐冷して製造するものがあり、徐冷したスラグはセメント用には向かず、骨材や路盤材として使用されますが、急冷したスラグはガラス質で潜在水硬性を有しセメントのアルカリにより刺激され強度発現に寄与することを利用して、これらを原料とした特殊セメントの製造を工場の特長としています。

セメントの製造過程を大きく分けると原料工程⇒焼成工程⇒仕上げ工程の3段階で、特に重要なことは原料工程管理。この段階でセメントの品質は大きく左右されます。急激な水和を抑制するため、仕上げ工程でせっこうを4%添加します。また、粉砕の仕上げ工程で噴霧される粉砕助剤は高い分散性能を発揮し、粉砕効率を向上、生産性を高めています。

セメント工場は、主要原材料である石灰石の採掘できる山が後ろにひかえている場所で操業しているのが一般的で、唯一“都市型セメント工場”である川崎工場は、日本各地より石灰石を航路で調達しているため港岸壁から長いベルトコンベアがあるのが特徴的です。
週1回のペースで1万トンの石灰石を受け入れていますが、帰りの船が空便であるのが現状、便の用途を模索中です。

セメントの主原料である石灰石は、製造過程でその40%がCO2として消えてしまうことに改めて驚きます。セメントの品質を左右する原材料は、原料自動分析装置により5分毎の自動抜取検査が行われ1時間当たりに約200〜300gを精密に分析し、調合割合の目安としています。
はるか昔には、製造職人の長年の勘による調合比率を行っていたこともあるとの話。そば打ち職人のようにその日の気温、湿度などで水比を変えるようなものでしょうか? 

ロータリーキルンは鉄板製でその厚みは20mm、内部に耐熱煉瓦が隙間なく張られており、大補修時には、職人による手張りを行うとのこと。ロータリーキルンは、新規に載せ替えをすることはまずない(工事費は¥100億位するらしい)ので、鉄板を溶接して補修を行います。
ロータリーキルンは、3〜5%の傾斜がついており、1分間に2〜3回転し40〜50分かけて原料が中を通過するように設計されており、その後水冷式のセメントクーラーによって、真夏で90℃、常用期で40〜60℃まで冷却されます。ロータリーキルンが両脇にある回廊を通りましたが、危うくローストポークになるところでした。焼成温度を1,450℃にしないとクリンカーは生成しません。そして、その後一気に冷やすことで固まる性質が生まれるのです。
ロータリーキルンの排熱は、原料の乾燥や、プレヒーターの熱交換等の再利用され、効率アップ、環境負荷改善に寄与しています。
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高炉水砕スラグは隣接するJFEより専用道路を通って搬入され、石臼のような縦型ローラミルにより粉砕されます。縦型ローラーミルは濡れている原料であっても使用できる特色を持っています。
クリンカーは、野球のボール位の大きさの鉄球の入ったボールミルの中でガラコンガラコンされて粉砕されます。かなりの回転スピードと騒音がすごい場所ですが、嫌なことがあった時に叫ぶ場所には最適!?

最終仕上げのセメント混合室では、5種類のセメントを混合することができ、様々な特殊セメントを作ることができます。現在、40サイロあるがそれでも種類が足りないそうです。トラックへの積込は、1万トンあるサイロから行いますが、ほぼ3日でなくなる程度。100年前に構築されたセメントサイロは、今でも現役であり経済産業局より重要文化財として指定されており、勝手に取り壊すことも補修もできないそうです。コアを抜いて強度を確認したそうですが、十分に耐用できる結果だったそうです。

セメント工場でのリサイクルが進んでいる理由として、
(1)多くの廃棄物に含まれているケイ素やアルミニウム、鉄などがセメントの主成分と一致すること、
(2)セメント製造時には二次廃棄物が発生しないこと
があります。例えば廃プラスチックなどは、燃料となり、その後クリーンカーの原料となります。1450℃で燃焼させることによりダイオキシンなどの処理もできます。賞味期限の切れた牛乳、ジュースなどの飲料もキルンで処理されています。オレンジの香りのするセメントができれば作業員のモチベーションも上がるが、香りが残らないいのが残念。

現在、セメントを1t製造するのに約600kgの副産物を使用しており、循環型社会に大きく貢献しているのがセメント工場です。原材料としてリサイクル材を使用することで、品質管理は非常に難しくなってきており、受入検査と連続して行う抜取検査が大変重要になっています。セメント工場がJIS工場でない理由もそのあたりによるらしい???

最後に、上述した報告内容は工場内を案内していただいた株式会社デイ・シイ・セメント事業本部・営業部・技術営業課長代理兼技術開発係長 高橋章市氏の丁寧なご説明によるものです。参加された東生会の面々、私も大変勉強になりました。I ♡ Concreteの大切な原料、ますます愛しくなりました。
お忙しい中貴重なお時間と興味深いお話をたくさんして頂き本当にありがとうございました。


新東産業株式会社 GK部 田辺 昭人



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2014年03月28日

スキルアップ研修レポート

新東産業株式会社の技術開発課は、技術的なサービスでお客様をフォローするために日々精進しております。

3月8日(土)、より充実した技術サービスをお客様に提供するために、技術開発課のスキルアップを目的とした研修を石川生コン株式会社様の試験室をお借りして実施させていただきました。研修にご協力してくださった石川生コン株式会社様、改めてお礼申し上げます。

今回の研修は、本番を想定した試験練りという内容でした。

Aチーム(田辺(将)、山中)
Bチーム(石川、川添)

の2チームに分かれ、前練りは1バッチのみで両チーム共同作業。前練りから得られたデータを元に、各チームで考察し本番に臨むという研修内容でした。

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本番さながらの試験練り
試験室の方々に試験練り立会者になって頂き、試験練りの説明をしています

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AE剤についての説明に苦戦している様子
工場の方に「それはなんですか?」と突っ込まれ、説明に苦戦(汗)

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Bチーム本番試験の様子

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Bチーム計量確認の様子

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水・混和剤の計量の様子
緊張して計量している手が震えていました(笑)

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Aチーム本番試験の様子


両チームとも満足のいく結果は出すことができませんでしたが、この研修を通じて、骨材の表乾状態の作り方の確認、日常業務からくる慣れでの作業の訂正、安全確認、立会対応方法など様々なことを教えて頂き、各々が身になる研修になりました。

今回の研修で学んだことを活かし、試験練りだけでなく日常業務作業を見直し、技術開発課の更なるスキルアップを目標に励んでいきたいと思います。

後日、この研修に対する評価を石川生コン株式会社様よりいただきました。今後に活かしてまいります。ありがとうございました。報告書表紙

技術開発課 石川 太陽


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2013年08月06日

ボストン グレース本社視察研修旅行 報告

2013年7月13-20日、アメリカ ボストン ケンブリッジにある W.R.GRACE社の見学を兼ねた海外研修に行ってきました。
新東産業メンバーは稲田専務、田辺(昭)部長、田辺(将)、横田、川添、私(石川)の計6名です。
飛行機は専務・部長チーム、若手チームで分かれ、現地ホテル集合という過酷さ(笑)あせあせ(飛び散る汗)
若手チームには海外旅行が初めての人もいて期待と不安な海外研修がスタートしました。飛行機
若手チームの飛行機出発が2時間遅れになるというトラブルもありましたが、つたない英語でなんとか飛行機の乗り換え・ホテルまでの移動ができ、無事、現地ホテルで専務・部長たちと合流できました。

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初日は到着が夜だったため、ホテルの近くでパスタディナー


2日目はボストン市内観光。
教会、チャールズ川の川沿いを歩き、ランチクルーズ、クィンシーマーケットでの買い物をして楽しみました。

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ボストンの綺麗な街並み

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トリニティ教会の前で怪しげなポーズを決める稲田専務(笑)

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ランチクルーズの様子

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若手熟睡(笑)疲れちゃったのかな!?

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夜はグレースケミカルズ社 関口社長もご一緒に中華ディナー



3日目・4日目はいよいよW.R.GRACE本社見学!
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verifiシステムというイチオシの最先端技術の説明


verifiとはアジテータ車に装置を取り付け、パソコン・スマートフォンのアプリを使いリアルタイムでスランプ・コンクリート湿度、ドラム回転スピード、GPSでの現在位置といった生コンの品質管理ができる最先端システムです。

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ラボ見学

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生コン工場見学


アメリカでは日本とは違い、Dry Mix(アジテータ車に材料を投入し、アジテータ車で運搬中または現場で練る)が主流のようです。
見学に行かせていただいたDAUPHINAIS CONCRETEさんもDry Mixでした。

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ミキサー車です!


日本とは違い、運転席の上に材料投入ホッパーがあり、運転席の前に排出シュートがついています。これには驚きました!目

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アメリカのミキサー車と記念写真(!?)


アメリカはミキサー車も大きいですねぇ目 日本の1.5倍くらいありましたexclamation×27-8uくらい積めるんでしょうかexclamation&question

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夜はW.R.GRACE社の方々と交流を深めるためにビジネスBigステーキディナー



4日目は観光・買い物をし、5日目はNYへ移動。

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NYの町並みはボストンとは違った良さがありました。

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ミキサー車発見!

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タイムズ・スクエアで海外ドラマ「HEROES」のヤッターがやりたかったのです(笑)

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9.11のグラウンド・ゼロ
とても感慨深く、涙がこみ上げてきました



研修を終え、全員無事に帰国することが出来ました。
この研修旅行で、異国の文化を肌で体験することができ、アメリカの最新技術や日本の生コン工場との違いを学ぶことができました。
何より、英語の大切さを学ぶことも出来ました。もっと英語も勉強しようと思います。
海外研修で得たものを、今後の仕事にどうやって活かすかを若手社員として考えて実践していきたいと思います。

(営業部 技術開発課 石川太陽)



【番外編 -写真集-】

1.アメリカ 生コン工場
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工場全容
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工場全容
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骨材計量
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水タンク
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混和剤タンク
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工場システム
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出荷室
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積込み
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積込み
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出荷
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スランプ試験機



2.ミキサー車様々
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大型トレーラー(骨材積み)
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セメントバラ車



3.NY工事現場(早朝風景)
グランドZERO地での工事現場
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2013年08月02日

新東産業株式会社 新潟営業所 開設ごあいさつ

この度、2013年8月1日に新潟営業所を開設いたしました。所長を務めます樋口芳暁と申します。
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私のふるさとでもある新潟は、過去に大地震や水害などの自然災害が多発しており、冬は豪雪対策など厳しい生活環境を強いられています。
このような状況のなか、私の使命は生コン・コンクリート製品の製造を通じて、地域社会に貢献する事です。

「明るく・楽しく・前向きに」をモットーに、少しでも多くお客様のお役に立てるように努め、ご要望に対して迅速に対応できるよう日々、精進していく所存です。
末永くご愛顧頂けますよう宜しくお願い致します。

【新潟営業所 連絡先】
〒945-0055
新潟県柏崎市駅前2-2-18 サンライズビル3F
TEL:0257-41-5711 FAX:0257-41-5712
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2013年05月31日

新人紹介 第3弾!

新人紹介、まだまだ続きます!!!


今年3月に芝商業高校を卒業し、4月より新東産業に入社致しました。19歳で人生経験も少なく、社会人としても1年生です。

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小学校から高校を卒業するまでバスケットボールの魅力に取りつかれ、一途に頑張ってきました。12年間のバスケットボールとの付き合いの中で多くのことを学ぶことができたと思っています。その中でも“失敗しても粘り強く物事に取り組む姿勢”が大切であることを実体験で会得できたことです。そして、このような体験ができる環境に、“仲間”や“コーチ”、さらに“練習ができる環境をつくってくれた人々”の存在の大きさに感謝をしている今日この頃です。

社会人として1月半程が過ぎ、最初は戸惑いも多く、働くということは大変であると痛感しました。会社の諸先輩方の優しさに恵まれ(“愛のムチ”もあります…)、お客様の大切さ、人との接し方、社会人としての基本と心意気を日々猛烈に学んでいます。
現在は、お客様の工場でコンクリート技術を中心に研修をさせて頂いています。生まれて初めてのことばかりですが足手まといにならぬようにくらいついています。幸い、とても優しく、丁寧に分かりやすく教えて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
自分の若さを生かし、明るく!元気よく!仕事に取組み、日々スキルアップに努めます。
一日でも早く、皆様からのお声がかかるよう頑張ります!どうぞよろしくお願い致します。

技術開発部 川添 直人


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2013年04月26日

平成24年度東生会後期研修会 報告

東日本セメント製品工業組合の技術部会:東生会による“平成24年度東生会後期研修会”が2013年3月26日(火)〜27日(水)に株式会社グレースケミカルズ 厚木工場にて開催されました。

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開催挨拶(東生会会長 久保氏:PCコンクリート工業株式会社・三ヶ木工場工場長)


研修内容は以下の通りでした。
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1.実験室におけるコンクリート試験の実習による技術研修
1-1. 擁壁コンクリートの配合設計のための試験練り
道路土工「擁壁工指針」平成24年度版による設計基準強度の改正に伴い、大幅な設計の見直しと製品規格の改訂を余技なくされることとなりました。
*主な改訂点は、(1)性能規定型設計の考え方を導入、(2)試行くさび法について合理的な算定を図るために見直し、(3)東日本大震災の経験を反映し、変形、損傷の発生形態とその原因を整理して、予防対策のために計画・調査・設計・施工・維持管理の各段階において留意すべき事項を整理、の3点です。
*これに伴い、擁壁に用いるコンクリートの最低基準強度がプレキャスト鉄筋コンクリート部材に追加“30N/mm2”以上と規定。また、鉄筋のかぶり規定から最少かぶりガ25.6mm以上32mm未満の場合は、設計基準強度“35N/mm2”以上となりました。
こうした背景を踏まえて、擁壁コンクリートの配合設計を試みようと実験を行いました。

W/Cと圧縮強度の関係式の作成
・3水準の水セメント比で配合を選定 
・製品同一養生と標準養生の圧縮強度の比較
・脱型時強度の確認

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試験練り風景


1-2. 砕石・砕砂に含まれるカーボンによる色ムラ対策 
*硬質砂岩系の砕石、砕砂に含まれるカーボンが、コンクリートを打設、締固めをすると型枠表面に集合してコンクリート製品の表面に黒い色ムラが生じます。
グレースケミカルズ社製、高性能減水剤スーパー300P“カーボンによる色ムラ抑制の機能を持つ”を用いて、その効果を検証しました。
 
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スーパー300Pの色ムラ抑制効果


1-3.超高強度(水セメント比:25%)のコンクリート試験練り普通セメントで高強度用高性能減水剤を用いた超高強度コンクリート(水セメント比:25%)を試験練りしました。

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データ整理等をして、第一日目の研修を終え、懇親会会場へ。
厚木市内の創作居酒屋にて、美味しいお酒と肴をいただきコンクリート談義に花が咲き、会員相互の技術の絆が深まりました。

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1.第一日目の試験の検証
脱型し、コンクリートのカーボンによる色ムラをチェック、スーパー300Pの色ムラ抑制効果を実感しました。
  
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色ムラ抑制効果


2.座学
2-1.コンクリート混和剤の紹介
スーパー300P コンクリート製品用高性能減水剤の紹介(PDF参照

試験練りにてカーボンによる色ムラ抑制効果を実感した他、現場における実施例の報告、説明を頂きました。

2-2.各種ひび割れ対策の効果確認 結果報告
一昨年の研修会で実施した各種ひび割れ対策の効果検証について講義をして頂きました。(PDF参照

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無事、研修を終えグレースケミカルズ社を背景に記念写真!
皆さん、お疲れ様でした。

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記念撮影


新東産業株式会社 営業担当 安倍 敏晃
         



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