主な訪問地は、
・デリー市内(クトゥブ・ミナール)
・アーグラー(タージ・マハール、アグラ城)
・バナーラス(マニカルニカー・ガート、プージャー(礼拝))
・サルナアート(考古学博物館)
である。
目的は、昨年他界した娘婿のお父さんの遺言である「ガンジス河への散骨」である。
台風16号の動きによっては出発が危ぶまれたが、皆の思いが通じて無事フライト。一路インド・デリーへと向かった。成田・デリー間の飛行時間は約9時間。日本とは3時間半の時差がある。
第1部として、インドのインフラ整備についてお伝えする。
人口約12億8000万人(2015年推計)
面積329万km2(世界第7位・日本の9倍)
名目GDP¥230兆(日本¥440兆)
という国、インド。
インドは現在、2012年4月〜2017年3月までの「第12次5ヶ年年計画」期間にあり、具体的な施策として、インフラ分野に官民資金約51兆ルピー(1ルピー=1.73円換算で88兆2300億円)が投下される予定。前回の第11次5カ年計画の約2倍となる。
重要分野は電力、鉄道、上下水、港湾、空港など多岐にわたる。インド国内の東西南北を結ぶ各種の経済回廊に関係する多数のインフラ・プロジェクトが、政府間援助や外国資本・技術の導入を視野に計画されている。
しかし、インフラ整備のためにさまざまな努力が払われているものの、進捗状況は必ずしも芳しくない。高度成長を進めるためのインフラ整備と教育・訓練などの人材開発が不可欠であるが、内情はインフラ整備には民間部門の参加が必須で50%以上の負担が求められたり、人材開発においては識字率が低く、貧困層優遇や弱者保護に重点政策による規制が経済発展の妨げになっている。
そんな実情を垣間見た。
うまく伝わるか・・・?写真から想像してみていただきたい。

機上からデリーの街を見る。高層ビルは少なく緑が多い

ニザムディン駅

ニザムディン駅バス発着所(整然としたバスターミナルとは異なる)

アグラー(アグラカント駅構内)
長距離を走る列車(寝台列車)を待つ乗客と寝台車輌

2016.4に運航開始されたインドの最速列車
ガティマン・エクスプレス

乗車口に貼出してあるのは乗車客の座席名簿

ガティマン・エクスプレス車内
(車内サービス・軽食:インドカレーが提供される)

デリー市内道路工事中の橋脚(工期や計画は・・・?)

デリー市内を走る生コン車

バナーラスへ向かう途中の雑然とした工事現場(竣工は・・・?)

鉄筋コンクリート造のビル建造現場(支保工は木材!!)

ビル建築現場

デリー市内 宿泊ホテルに隣接した処に高級ホテルの建設現場
(海外企業か国内大手ゼネコンが施工)

砂岩のブロックを敷きつめた観光用道路
(女性が手作業で石を敷き、目地詰めをしている)
人口増とともに必要なインフラ整備を計画しているが・・・、5,000年の歴史的背景(ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、仏教徒等…宗教が異なる多種多様な民族、イギリスの植民地時代・・・)により創造された独特な文化が現インド社会に至っているのであろう。
多くを占める貧困層重視の政策が進まぬインフラ整備の実情を物語っているように感じた。
インド旅行報告第二部では、世界遺産に指定されたインド文化について紹介する。