■新東名高速道路 羽根トンネルの概要
総延長3,000m(NATM工法トンネル) 上り2,901m、下り2,876m
平成32年開通予定
※通常は上下線同時に工事を進めるのが常道だが、事前の調査でトンネル区間の途中に丹沢歴層なる地層が存在し、この歴層に向かって水が集まり、水脈となっていることが判明している。
このため、この区間の作業については状況を見極めながら進めざるを得ない難関克服がある。
上り線のこの区間をクリアして対策を講じ、下り線に取りかかる計画。従って工期も通常より長くなる。

鹿島建設株式会社 秀野所長より説明をいただき、いよいよ、工事事務所脇にある西側坑口からの見学スタート!


掘削機(約1億円/台)

マルチ作業車の先端部
トンネル坑口の上に安全祈願のお守りがあるが、写真では小さくて見えない・・・

吹付けコンクリート用プラント

東側坑口風景

大きな防音扉(24時間工事のため外部への騒音防止のため設置)

掘削したずりを運搬するベルトコンベア


インバート型枠制作
インバートコンクリート打設用ブリッジ、型枠制作風景
翌日からコンクリート打設ということで、コンクリート工事が見れず残念!


掘削ドリル

吹付けコンクリート打設風景
33N/mm2の吹付けコンクリート(スランプ12cm)を打設。
湿式工法、約20~30cm厚で吹付ける。

掘削機

大きなずりをクラッシャーで砕き、ベルトコンベアーで掘削したずりを搬送

ずり搬送ベルコン
切羽・掘削工事の先端(約850m)まで案内していただき、ダイナミックなトンネル工事を実体験しました。
見学終了後に熱心な質疑応答、耐震対策や緊急時の安全対策についても説明をいただき大変勉強になりました。
歴層を推進する難関工区がある羽根トンネル、無事に完成することを思いつつ現場を後にしました。
厚木に戻り、その後はおいしい肴とお酒で懇親会。参加された皆さまお疲れさまでした!
最後になりましたが、お忙しい中、丁寧なご案内をいただきました鹿島建設株式会社 秀野所長へ厚く御礼申し上げます。
新東産業株式会社 加藤 郷典