2014年09月29日

東京・長野県合同技術見学会レポート -その1-

平成26年9月23日〜24日、東京コンクリート診断士会、長野県コンクリート診断士会、静岡県コンクリート診断士会合同で技術見学会が開催された。

【見学セミナー概要】
1.山梨県リニア見学センター
2.茅野高架橋 … 塩害・凍害による複合劣化
3.牛伏川のフランス式階段工(防災遺産) … 明治時代の石積砂防工事
 浅間温泉宿泊(懇親会)
4.南角大橋 … 塩害・凍害による複合劣化
5.平三水橋 … ASR・塩害・凍害による複合劣化
6.松代大本営地下壕 … 第二次世界大戦終戦間際の地下大本営の建設地下壕

43名が参加、明治17年に着工した牛伏川の砂防工事(石積工)から平成50年開通目標のリニアの最先端技術、約100年に及ぶ技術の見学セミナーだった。


23日AM8:30出発。天気は快晴、絶好の見学日和晴れ
しかし、稲城長沼付近で事故が発生し通過に約2時間かかり、リニア見学センターに50分遅れの到着となったが、長野県、静岡県の両診断士会の参加者と無事合流することができた。
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時速500km/hの実験線の試験走行の見学。実際に試乗することはできなかったが、リニアシアターにて映像を見ながら500km/hの感覚を体感!早い、静か、等々・・・驚きの連続だった。ミニリニアで磁気浮上走行体験!!

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茅野高架橋:凍結防止剤の散布による塩害と凍害の複合劣化である。現在、補修及び補強の計画中である。
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塩害・凍害表層剥離、鉄筋腐食
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塩害・凍害鉄筋腐食
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耐震補強コン浮き


牛伏川階段工:近代土木遺産として国内二例目の国指定重要文化財、フランス式階段工(階段流路)。
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標高800m〜1600mに至り、水系の幾多の谷をまたぎ東京ドーム21個分に匹敵する面積の治山治水事業で、大正7年の階段工竣工までに延々32年の年月に渡って続けられ、その後の歳月を経て現在のような美しい緑の谷合になった。
階段工を喉元とする背後の谷は、300年前の元禄の頃から記録に残るだけでも15指を超える土砂災害を里に与え続け、300km下流の新潟港を埋めたのは牛伏川の氾濫がその元凶とさえ言われている。
政府は明治18年からこの水系の治山・治水事業に取り掛かるが、従来技術では落差を緩衝しつつ最大流量時の勢いを支えること、堰堤下の河川洗掘を止めることは不可能であり、そのものの崩壊を招くことが危惧された。このような背景において、内務省土木局がアルプスの砂防先進国フランスの砂防技術「フランス式階段工/階段流路」を導入するに至った由来である。

地元ボランティア(牛伏鉢伏友の会)の方から説明を拝聴しながら小一時間ほど見学。大変な土木工事に感服!!
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この後、浅間温泉にて温泉と美味しい料理をいただきながらの懇親会。
4.以降の工程は、次回ご報告します。好うご期待!

日本・東京コンクリート診断士会員 仲田昌弘



posted by 新東産業 at 09:00| 報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする